ワーキングマザーが小1の壁を突破する!(2)

プールの壁。
この現実に心が折れないようにするために!

 

はじめに

ワーキングマザーに立ちはだかる小1の壁。もともとは保育園で丸抱えにしてもらっていた子供の世話を学童保育でしてもらおうにも、学童に空きがない、学童に入れたとしても保育園よりお迎え時間が早くて仕事に影響することなどから「小1の壁」と言われたものです。が、実のところ、小1生活は「壁の連続」。イベントごとに壁がある、といってもいいかもしれません。

そこで、みんなで一緒にドミノ倒しみたいに壁を取り払ってしまおう、ちょっとしたお役立ちマニュアルをたくさん共有して、「小1の壁なんかこわくない」と思うワーキングマザーを一人でも増やそう、という企画です。

 

暑くなってきましたね、さあ、プールの用意です

プールサイドを走る子供達のイラスト暑くなってくる時期に「スクール水着のご案内」などと学校からお手紙が来ます。ランドセルの中にプリントをためておくお子さんがいても、「時期にはこういうのが来るのだ」と思っておくと安心ですね。たいていは一斉の購入で、学校によって水泳の級を示すワッペンの張り方や、水泳用の帽子の色なども一緒に案内されます。

今年の目標は~メートルだ!プールだ!と喜ぶお子さんがいる一方で、「まだ泳げない」と、お風呂であわてて顔に水をつける練習をするお子さんもいます。この点でもまだまだ一年生は個性的でばらばらなものです。だから、お子さん同士を泳ぎで比べるのはあまり意味がありませんよね。洗面器に水をつけたら「ママ、目が痛い」「ママできた!」「僕はゴーグルなしではもうしないからね!」いろんな反応があります。一年生のプール授業を機に、子供を泳がせることができるようになった、となればとてもいい思い出にもなるでしょう。

着替えをしている男の子のイラストそんな中、着替えをどうしたらいいのか、自分で身の回りのことができるか、といった観点から、課題があることがわかるお子さんがいます。体操着の着脱がもともと遅いところにもってきて、プールはどうすればいいのか、頭が痛い、とおっしゃるワーキングマザーがいます。さらに、「自分のしつけが悪かったの?うちの子は発達が遅いの?」と頭のなかがいっぱいになってしまった、そんな経験をされているワーキングマザーもいます。

 

「不器用」からあらためて考える、親子の心身の健康

プール開きをきっかけに、学校生活を振り返ると、「お道具箱のクレヨンが揃えられず、『ご家庭でもご指導ください』と連絡帳に書かれた」「動作が遅い様子が見られます。」などとあれ?と思うことが指摘されていることがあります。果たしてこうした「のろさ」はしつけのせいなのでしょうか。置いてけぼりの子供のイラスト

保育園では、保育士さんがうまく子供が動けるように誘導があり、手伝ってくれていたので目立たなかったけれども、支度、というと毎朝「早くしなさい!」になる、ほかのしつけもしにくい子供かもしれない、といった悩みがあります。普通、ワーキングマザーがいくら忙しくても、こうしたことを放っておくことはありません。「教えても、教えても」「手伝っても、手伝っても」という場合には、なにかほかに原因があるのではないかと考えてしまいます。

もしほかに原因があるのだとすると、考えられることの一つに、発達性協調運動障害があります。発達障害の一種である、この障害は、子供の6~10%にあるといわれ、運動能力や、手先での仕事に問題が出がちです。この障害単独で生じることもありますが、ADHDや自閉症スペクトラム障害と併発することも高い率で生じるとされます。これは専門家からの診断を受けてはじめて確定することです。

カウンセラーのイラスト発達性協調運動障害を見つけたら、小児科医の先生や作業療法士さんが対応の仕方を知っています。こうした障害がなくても、専門家から見れば、子供の動作や親の教えかたなどに工夫のしどころがある、といった場合もあります。着替えが周りの子より遅いから、体育やプールが嫌だと言い出すお子さんも出てきます。その場合、体育やプールで着替えがある日は、いつもよりゆったりした着替えやすい服を着ていくことや、ほかのお子さんと違うやり方で、スムースに着替えを進めることも可能かもしれません。また、学校での先生とのやり取りも、問題を明確にして課題のレベルを落としてもらうなどして、もう少しスムースに進められるかもしれませんね。

水泳のイラスト「クロール・自由形」このように、お子さんが着替えや動作に自信をなくして、プールはおろか、体を動かすこともすべて嫌になり、心身の健康を損なう前にできることがあります。お子さんをほかのお子さんと比べることも、ワーキングマザーのあなたのしつけが悪い、などと思う必要もありません。思い切ってこの際時間をとって相談してみるのはどうでしょうか。地域によっては受診・相談に時間がかかることもありますから、「すぐに対応」とまでは思わず、「ゆっくり観察をしながら順番をまとう」くらいに思っておいたほうが、子育て時間の確保と仕事とのバランスがとれやすいかもしれません。

 

プール授業でよくあるワーキングマザーの「受難」

泳げない、着替えがうまくいかない、とプールをきっかけに頭を痛めるWM、そのほかにも頭が痛い、あるいはモヤモヤする問題があります。とりわけ、
・プールの時期は、持ち物が多い
・プールの時期は連絡帳でのご注意をいただくことが多い。
水泳のイラスト「水中眼鏡・キャップ」頭が痛いですね。水泳帽・水着、着替えに使うタオル。今ではゴーグルはOKな学校も多く、ゴーグルではしゃぐ子供をしり目に「なくすとかトラブルになったらヤダなあ。。。」と不安が頭をよぎることもよくあります。プールの日の後の連絡帳を見ると、「少し長かったので、爪を切ってきてください」「髪の毛をよくまとめておいてください」「プールカードを忘れたので、今日はプールに入れませんでした」。

 

開き直りのススメ

「保育園の時からプールにもっと親しむように、スイミングに行かせたかったけど、働くことで精いっぱいだった」あるいは「泳げるレベルなんか期待しないでほしいな、だってもともと水に近づかないことで危険は予防できるのだから。なんで学校ではプールなんかあるの」WMの不満は続きます。そう、期待するところと、実際に提供される学校での機会の内容にはギャップがあり、一人一人違います。自分の母親像への期待と現実もギャップがあります。

頭を抱えて悩んでいる人のイラスト(女性)「おともだちの水着を持ってきてしまうなんて、うちの子おかしい!」いえいえ、注意力に問題があるお子さんも、普通のお子さんもこの取り違えは、本当によくあることです。考えてみれば、濡れた他人の紺色のスクール水着を自分のものと見分けられるお子さんのほうが少ないです。

新学期入ってから「どうか自分の子が普通(またはそれ以上)であるように」と皆さん願っている気持ちが程度の差こそあれあります。ところが、いつも期待は見事に裏切られ、プールもまたそういうものです。きっとプールのほうが授業よりも裏切られる度合いは高いでしょう。プールでお母さんが疲れ果てた、という話、よく聞きます。

こんな風に問題噴出のプールの時期は間違いなく時間の余裕がなくなりますが、プールの情けない現実を笑いとばす心の余裕をとりもどしてみませんか?プールカードに親のサインを偽造した、学校の行きかえりで息を止める練習してたら、頭が痛くなった。そんな話を聞きながら、「あははは、よくやるねー」と思えたらいいですよね。スーツを着た女性のイラスト(照れる顔)遅刻の理由も、子供の忘れ物の問題だったら、1度は恥ずかしくて言えない本当のことを職場で言ってみてもいいですね。たまには情けない子育ての実態を知ってもらって、また自分の弱みを認めてよいのだと思います。

保育園に子供を預けていた時には小さい成長がとてもうれしかったのに、なぜこんなに欲張りになったのか。。。そんなことを考えているうち、期待と不安のいっぱいだった一学期も終わりに近づいています。

 

プールの壁まとめ

プール・海で遊ぶ子供達のイラスト子育てと仕事を貫く永遠のテーマに、「期待と現実のギャップ」があります。これがあるから子供にがみがみ怒ったり、部下にも上司にも不満を持ったりします。仕事と子育てはこの面で、どれだけ違うのでしょう。正解はありませんが、できるだけ朗らかに笑って過ごしたほうが得です。ぜひ、親子で洗面器への顔付けや、たとえ1メートルでも泳げるようになった時の達成感を楽しむ夏にしてください。

 

GEWELとわたし(眞島かな子)

NPO法人GEWELは2003年の設立以降、ダイバーシティ&インクルージョンを中心に、多くのひとに影響を与えてきました。GEWELと関わったことをきっかけに、新しい何かを起こしてきた「コトおこし」の例を紹介していきます。

File15:眞島かな子(マシマカナコ)

NPO法人GEWEL正会員/銀行員

Q: あなたを掛け算で表現すると?
インクルージョン x きょういく x 枠のない社会

大学在学中から結婚前までの約10年、断続的に個別指導塾の講師をしていました。一般企業に就職し一時的に講師をしていなかった時期もありましたが、その現状に物足りなさを感じ、派遣社員として働きながら学習塾講師の仕事をするという道を選びました。
結婚後は主人の転職にともない福岡県に転居。13年ほど専業主婦をし、その間に二人の子どもを授かりました。穏やかな生活を送っていたのですが、子どもたちが小学校にあがったときに見た学校の光景が、自分の学生の頃や、学習塾時代生徒たちから聞いていた話と違うのではないかという違和感を抱きはじめました。転居先の東京の学校も自分が過ごしてきた学校生活とは違う二極化、排除化の進んでいた学校でした。
「だれひとり取り残さない」というSDGsの理念に反しているのではないか、ちっともバリアフリーではないよね、という強い思いが今の活動の原点となっています。

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イクボス企業同盟・健康を考える分科会

イクボスとは、ダイバーシティ&インクルージョンのある職場をつくる上司(経営者・管理職)のことを指します。職場で共に働く部下・スタッフのワークライフバランス(仕事と生活の両立)を考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績も結果を出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司です(対象は男性管理職に限らず、増えるであろう女性管理職も)。 続きを読む

GEWELとわたし(篠田寛子)

NPO法人GEWELは2003年の設立以降、ダイバーシティ&インクルージョンを中心に、多くのひとに影響を与えてきました。GEWELと関わったことをきっかけに、新しい何かを起こしてきた「コトおこし」の例を紹介していきます。

File14:篠田寛子(シノダヒロコ)

有限会社クレオ 代表取締役
ビジネスコーチ

Q: あなたを掛け算で表現すると?
地方 x マイノリティ x 可能性

愛知県生まれ、岐阜県在住。26歳の時に勤めていた人事コンサルティング会社が閉じることとなり失業。起業しました。インターネットの立ち上がりの初期に関わり、6人でやっていたIT系業務改善の会社は零細企業にも関わらず、大きな仕事に取り組むことができ、刺激の多い30代を過ごしました。
在宅介護期間を経て、45歳で仕事を見直しました。
現在は、企業へは女性活躍推進やD&I研修やコミュニケーション研修、人へはコーチングでのキャリアや目標達成支援を行っています。そして特に地方に住む女性達の再就職支援やテレワークなどの働き方や意識改革支援、障がい者就労支援は私の活動の核となっています。
全ての活動の信条は「一人ひとりの可能性はもっとある。」です。その根底には、地方だからこそ、マイノリティだからこそ可能性を発揮する機会が多いという想いがあります。

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新しいインクルージョン研究会(全5回)が始まります!〜初回は「アンコンシャスバイアス調査報告会」〜

【インクルージョン研究会&法人向けサービス説明会を開催します】

ダイバーシティ&インクルージョンの実現を目指すGEWELは、企業でダイバーシティ推進に関わる方々と一緒にインクルージョンについて考える「インクルージョン研究会」を6月よりスタートします。
初回となる第1回については無料での開催となっており、企業内でダイバーシティ推進に関わる方々であれば、どなたでもご参加いただけます。 続きを読む

PRIDE CUP 2019 レポート

GEWELも参画している、プライドハウス東京プロジェクトの一環として、ゴールデンウィークのプライドウィークイベントとして5月4日(土)、5月5日(日)にPRIDE CUP 2019が開催されました。種目は、バレーボール、テニス、フットサルの3種目が行われ、GEWELはフットサル大会の企画・運営に関わり、16名の参加者と共に2チーム(GEWEL_DとGEWEL_I)を作り大会に参加しました。リーグ戦は2つに分かれており、GEWELが参加したのは「ごちゃまぜリーグ」に参加しました。 続きを読む