GEWELミニセッション 【スポーツとジェンダー】
〔報告〕NPO法人GEWEL 野口亜弥
A-2 【ボディポジティブ】
人の身体はSMLではない。それぞれ多様な身体を肯定的に受け入れて、魅力に変えていくことの広まりについて話しあいました。
和田 真由子((株)エスティーム代表取締役/overE代表)
高橋 美帆(元プロバレーボール選手/Miss Model of the World 2018日本代表)
鬼木 知歌(Miss United Continents 2019日本代表:モデレーター)
B-2 【「誰も取り残さない」を取り残さない】
SDGsがビジネス分野に広がる中で後回しにされる「誰も取り残さない」という原則。取り残されてしまいそうな人たちとしっかり手を携えて活動する人たちのお話しをうかがいました。
小笠原 絢子(産科フィスチュラ研究・啓発団体 ララアース代表/助産師)
高橋 亮彦((株)UNROOF代表取締役)
島谷 美奈子(GEWEL理事:モデレーター)
C-2 【エシカル男子】
人と社会の関わりを大切にするエシカルにおいて、ジェンダーや旧来の男性性からの脱却の視点は欠かせません。エシカルを実践する男性でそれらの視点について話し合いました。
松田 崇弥((株)ヘラルボニー代表取締役社長)
田中 秀行(AFRIKAROSE取締役/ROSE AMBASSADOR代表)
稲葉 哲治(GEWEL理事:モデレーター)
(大東文化大学生の感想)
田中秀行さん(ROSE AMBASSADOR代表)の話を聞いて
今回のオープンフォーラムで話を聞くまでは、ROSE AMBASSADORというコミュニティがあることを全く知らなかったが、話を聞き終えた後、このような形で多様性を広げる手段も存在するということを知り、ダイバーシティについて研究していく上でとても参考になった。
「花をもらったらみんな嬉しい」という話を聞いて確かにそうだと思った。特に皆で花を渡せば恥ずかしくないという趣旨で始まったローズウォークはとても素晴らしい企画だと思った。今回の話で一番印象に残っている言葉は「正しいより楽しい」という言葉であり、正しい事であっても中々周知されないことが多いので、まずは楽しみ、楽しければ自ずとバイアスなども壊れていくという理論は、今後、様々な所に存在する偏見の壁を壊し、多様性を広げていくためにも、とても重要なことであると思った。
どんな人であっても皆それぞれの『カッコ良さ』を持ち合わせているが、『男らしさ』と言ったら『容姿が良い、カッコイイ』などというイメージがまだまだ定着しているので、そのイメージ変えていくのが今後の課題であると思った。
松田崇弥さん(へラルボニー代表取締役社長)の話を聞いて
ゼミの中でも障がい者の人との差別をなくすためにはどのようなことをすれば良いのかを一つのテーマとして考えてきたが、今回の話で障がい者だからこそ出来ること、障がい者にしかできないことを見つけて、それを活かしていくという手段があることを知った。また、建設現場の壁アートや、オリンピック・パラリンピックのアートを手がけるなど、気づかないだけで、様々な場所で障がい者の方が活躍していることを知った。
しかし、まだ障がい者というだけで哀れみの目で見られるなどのバイアスがあるので、それらのバイアスを壊していくこと、またアート以外でも障がい者の方が活躍できる場所・機会はあると思うので、それらを工夫して見出すことが今後の課題であると思った。
E-2 【夢を育てる】
未来の当り前を作るような、多様で創造的な子供たちを育むために、私たちにできることは何でしょうか。さまざまな国や年代の子供と関わる方たちと話しあいました。
教来石 小織(NPO法人World Theater Project代表理事)
寒川 英里((株)cokowill代表)
小澤 茉莉((一社)TSUNAGU理事:モデレーター)
(大東文化大学生の感想)
寒川さんは先生向けのカウンセラーをしている。企業で新卒採用を担当して人を沢山見てきて時代の変化の理由で辞退理由に変化が出てきたことに気づき教育の重要性が寒川さんのなかで高まった。
教来石さんは、途上国の国で子供たち向けに映画上映をしている。それをきっかけに子供たちに新しい夢を持ってもらいたいと思っている。
小澤さんはエシカルファッションに取り組んでいる。大学の授業で世界の環境問題を勉強していたが実際に行ってみたいと思うようになったのがきっかけ。
この3人の方のクロストークで明確に自分のやりたい事があり、それをかなえるために今所属しているところを休んだり辞めたりして実行するという行動力があるからこそ、今の実績があるんだなと感じた。僕は就活のため業界研究をしていたら最近やっとやりたい事が見つかったところで、背中を押された気分になりました。
A-3 【暮らしの多様性】
ゼロウェイストや地産地消など、古くて新しい暮らし方が広まっています。そのような暮らしを実践するコツや動機、これからの可能性などについて話しあいました。
秋山 リエコ(『オレンジページ』編集長)
宮木 俊明(「親子の休日革命」代表/YYコンテスト2019グランドチャンピオン)
平野 裕人(NPO法人国際障がい者活躍社会創造協会副代表理事)
稲葉 哲治(GEWEL理事:モデレーター)
(大東文化大学生の感想)
宮木俊明さん(「親子の休日革命」代表)の話を聞いて
子供にやらせるのではなく、親子で協力して一緒に行うことで、親と子供の分断の時間を終わらせるという取組みは現代の日本社会において、とても重要なことだと思った。また、「年齢問わず皆んなで学ぶ」という事を話されていて、ダイバーシティの活動を広げていく上で重要な言葉であると感じた。この言葉をヒントに自分も、誰もが同じ立場になって行える活動を作っていけたら良いと思った。
秋山リエコさん(『オレンジページ』編集長)の話を聞いて
最近の人たちは、自分の時間を使いたいために夕飯にかける時間が年々減っているという話がとても印象深かった。10年後、20年後は3食食べる習慣が無くなる可能性があり、「ご飯を作る」という習慣すらも無くなっていく可能性があると言う話についてはとても驚いた。しかし考えてみれば、自分も朝、寝坊した日は朝食を抜いたり、昼食や夕食をコンビニや外食で済ませたりなどすることも多いので、驚きの反面そうなっていくのだろうと思った。
平野裕人さん(NPO法人国際障がい者活躍社会創造協会副代表理事)の話を聞いて
一番印象深い話は、障がい者同士でホームステイをしたという話だった。ヘルパーの方がいなくても意外と暮らしていけたという話を聞き、障がい者の方だからといって哀れみの目で見るのは絶対に間違っていると改めて感じた。
また、障がい者の人は、家族が面倒を見なければいけない、一人で生きることはできない、家にいなければならないというバイアスが存在するが、この体験はそのバイアスを壊すきっかけになると思った。だから今後僕たちがやらなければならないことは、障がい者の方でも自立でき、家族に頼らないでも生活できると言うことを証明する為に、障がい者の方が家族に頼らなくても良いような機会を発明したり、自立できるような仕組み作りを行なっていくことだと思った。
B-3 【家族の再編集】
同質性が高いはずなのに、最も近い他人として複雑な軋轢を生む家族。新しい家族の形を提示する方たちと、家族の他人性についてお話ししました。
大谷 明日香((株)Ring代表/(株)NEWPEACE執行役員)
田村 真菜(フリーランス編集者/『家出ファミリー』著者)
平本 沙織(「子連れ100人カイギ」実行委員長)
篠田 るみ((一社)サーキュラーエコノミー・ジャパン:モデレーター)
(参加者の声)
● 「家族」の旧来のイメージとは異なる家族の形が実際にあることを再認識できたこと。旧来のイメージから解放されるための肝が分かったこと。
C-3 【他者と働く】
難民など、複雑な背景を持ちその思いを理解しえない方たちと共に働く機会も増えていきます。そのときお互いにどのような関係を築くのが望ましいのかについて話し合いました。
沼尾実(IAPE(イアペ・外国人児童生徒保護者交流会)顧問)
長谷川留理華(無国籍ネットワーク)
玉利ドーラ(NPO法人WELgeeセミナー事業統括)
藤岡 咲季(鶴見国際交流ラウンジボランティア:モデレーター)
(参加者の声)
● 難民の方のリアルなお話を聞いたのは初めてでした。想像をはるかに超える現状に、ショックを受けました。
● 文字でしか知らなかった「難民」という現実を垣間見ることができてよかった。
E-3 【Z世代とその次】
未来の当たり前を作るZ世代や、さらにその先の世代が、どのような価値観を持ち、社会を変えようと思っているのかについて話しあいました。
彩雪(welong代表/ColleColleマーケ)
松丸 里歩(Webメディア「SHOCK TUCK」創設者・ライター )
小澤 茉莉((一社)TSUNAGU理事:モデレーター)
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オープンフォーラム2019の参加者アンケート結果