イベントレポート:GEWELオープンフォーラム2022 参加レポート

GEWELオープンフォーラム2022:「ムービーフェス “多様性の追体験”」参加レポート

GEWELオープンフォーラムの運営は、会員だけでなく、学生や社会人のボランティアによって支えられています。今回のGEWELオープンフォーラム2022:「多様性の追体験」は、Marsh McLennan Japan DEI Teamさまのご協力、外務省WAW!ウィークス公式サイトのイベント登録、内閣府男女共同参画局の後援もいただきました。

以下は、当日の対面会場の運営をサポートしてくれた大東文化大学経営学部 ダレン・マクドナルド ゼミの宮﨑 翼さん、野口 朋輝さん、伊藤 真翔さん、オンラインで参加してくれた浅川 大地さん(桜美林大学)、大学生4名の参加レポートとなります。

【開催概要】
日時:10月29日(土)15:00~16:30
場所:東京ウィメンズプラザ ホール と オンライン (Zoom) の2拠点同時開催

視聴映画:『まだ見ぬ あなたに』(上映時間30分)

トークセッション
ゲスト(対面)
・小澤 雅人 氏(映画監督・映像クリエイター)

・染矢 明日香 氏(NPO法人ピルコン理事長)

ゲスト(オンライン)
・池本 修吾 氏(公益社団法人ユニバーサル志縁センター専務理事)

・天野 絵理 氏(マーサージャパン株式会社 マーケティング広報 シニアマネージャー)

1.視聴映画の感想

私は望まぬ妊娠という言葉や問題として起こっていることは認識していましたが、今回の映画を視聴してここまで悲惨な現状があることに衝撃を受けました。
中でも性行為に及んでしまった当人達にも責任はあると思いますが、周りの大人達が中絶することしか考えておらず、すごく無責任なところに憤りを覚えました。今回の映画では、潤子という頼れる大人がいたおかげで命が救われていましたが、実際にあのように冷静な対応を取れる大人が現実にどれだけいるかと考えると限りなく少ないと思います。
子供の性教育はもちろんですが、大人に対しても自身だけでなく今度は自分の子供や周りを守るための性教育がもっと広がっていけばいいなと感じました。(宮崎)

今回上映された映画を見て私は映像作品の可能性について考えました。映像作品を見ることによってあらゆる人生の追体験をし、そこから想像力を築くことができる。それにより柔軟な考え方が生まれ多様性が浸透する。この流れを生み出す力が映像作品にはあります。
今回の題材は性教育的な部分が大きいと感じたのですが、これを例えば宗教や思想の分野に変えることでさらに学びの視野が広がると思います。もちろん映像に限ったことではありません。小説などでもその力はあると思います。今回のイベントのような作品を見て可能性について考える場がもっと増えればいいなと感じました。(伊藤)

望まぬ妊娠について今まで学校やテレビ、本などでは何となく見たり、聴いたりはしてきていましたが、ここまでリアルに映像になっているものは見たことがなく衝撃的でした。特に印象に残っているのは、望まぬ妊娠が分かった際に学校の教員の方、双方の両親と話をするところです。大人はだれも当人たちの話を聞こうとはせずに話を進めていて、正直とても不快に感じました。しかし、実際にこのような場面が多いというのも想像ができ、恐ろしいなと感じました。(野口)

2.トークセッションへの参加で考えたこと

今回のイベントを通して、命の重みや「自分らしく生きる」ということはどういうものかを再認識しました。私は今までダイバーシティを学んできて、様々な人々が過ごしやすい社会を作ることだと考えていました。しかし、映画のセリフの中で「生まれてくる命に罪はない」という言葉を受けて、障害を抱えていることや国籍、肌の色など生まれながらにもつ個性でありその個性を迫害することがあっては決してならないと改めて刺激を受けました。
このイベントでの経験を活かし、ダイバーシティに対する見解の視野を広げ多くの知識を深めていきたいと思います。また、これから社会に出た際多くの人々が自分らしい生き方を選択できるように貢献していきたいと思いました。(宮崎)

私はダイバーシティにおいての体験・経験・学びの重要性を改めて実感し、さらに自分自身の考えと向き合うことができました。というのも後半のトークセッションで家族の多様化について話されていたのですが、最後に話されていた血のつながりの重要性のところで、言われてみれば私自身、自分の子供とは血が繋がっていたいという思いに固執していました。それが「悪いこと」とは思いませんがこのようなケースのように、言われてみなければ気づかない自分の考えというものが他にもあるかもしれません。これから色々なイベントに参加しそのような考えを見つけていければなと思います。(伊藤)

今回オープンフォーラムに参加し、ダイバーシティに対しての視野が狭まっていたことを認識しました。普段のゼミでの活動ではダイバーシティと経営ということで多様な働き方というものに触れる機会が多いですが、今回多様な生き方や家族、命の形について学び、考え、体験をし、ダイバーシティへの見方を広く持つ必要があるなと感じました。今後、ゼミでの活動では多くの人から話を伺い、知識を深め社会へ出た際には多くの人が多様な生き方をできるような環境をつくることができるようにしていきたいと感じました。(野口)

3.オープンフォーラム2022(対面)の運営協力を通じて

今回、NPO法人の活動に初めて参加させていただき、様々な思いを持つ方々が良い社会を創るためにとても真剣に活動に取り組んでいらっしゃってすごく刺激になりました。今回取り扱ったテーマについてはかなり重いテーマだったと個人的には感じたのですが、会場の雰囲気はすごく暖かく、この思いがそのまま社会に伝播していけばすごくいいなと思いました。
今回は運営にもご協力させていただく側としての参加でしたが、機会があれば参加者としていろいろな活動に参加していきたいなと思いました。また、イベントの企画運営について、ゼミでの活動に大きく活かせる部分が多かったので、今回の経験を活かしていきたいと思います。貴重なご機会を頂きありがとうございました。(宮崎)

私自身こういった活動やイベントに参加したことがなく、社会で活躍されている方々に囲まれることで新たな刺激を受けました。私たちは急遽の参加というのもありほんの少しのお手伝いしかできていませんが、次にまたこういった機会があればもっと人数揃えてお手伝いさせていただこうと思います。
最後に今回のイベントにお招きいただき本当にありがとうございます。まずは今回得た知識、経験をゼミ生に共有し、今後に活かしていこうと思います。今後ともよろしくお願いいたします。(伊藤)

これまでこういったNPO等の活動には参加したことがなく、参加者の皆さんが真剣にテーマについて考え、話している姿を見ることができて、自分も今後いろいろな活動に参加していきたいなと考えました。また、参加されている方とも少しではありますがお話をすることができ、とても貴重な体験となりました。ゼミでの活動で自分たちが企画を行う機会もかなり多いので参考にさせていただきたいなとも思いました。(野口)

4.オープンフォーラム2022(オンライン)の運営協力を通じて

運営に関しては、特に問題もなく、スムーズに進行できました。
まず、冒頭の映画では高校生の女の子の気持ちが映像越しでも伝わってきました。視聴していて締め付けられるような思いがしました。トークセッションの中では池本さん、天野さんが様々な多様性が求められるようになった中で、私たちがこれからどのように対応していかなければならないのかを、視聴者の方の疑問を解きながらお話ししてくださりました。
お話の中で差別問題、幼児教育問題、塾教育までも様々なテーマがありましたが、やはり一番興味を引いたのは映画の内容でもあった養子縁組と里親制度のことでした。「家族」の境界線をどの程度までするのかで、子供に対する愛情の入れ具合は変わってくるだろうと思います。しかし多様性を求めるのなら愛情は偏りなく均一でなければならないといけないと思い、非常に難しい問題だと感じました。
とても貴重なお話を聞くことができました。ありがとうございます。会場での監督さんたちの意見も聞いてみたかったです。またの機会がありましたら、是非対面の会場で参加してみたいです。(浅川)

ボランティアでオープンフォーラム2022のイベント運営にご協力してくださったみなさん、ありがとうございました。

GEWELでは、2023年1月27日(金) 20:00~21:00、オープンフォーラム2022:「ムービーフェス “多様性の追体験”」の内容をベースに追加イベントを開催します。10月29日に参加できなかった方、多様性の追体験によりダイバーシティの考えを深めたい方、ぜひご参加ください。
「多様性の追体験」の追体験

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