「多世代と共生する生き方」レポート

10月24日(木)D&I交流会「多世代と共生する生き方」が開催されました。

前半は、スピーカーの碇明生さんから、ご自身のキャリア、友人関係、行動範囲をもとに「多世代と共に生きるとは」どういうことかについて、お話しがありました。
20代後半から80代前半の友人140名が、どのあたりの世代に分布しているかを5年刻みの棒グラフで表したり、LIFEとWORKの関係性をベン図で表したりと、キャリア、友人関係、行動範囲を上手に「見える化」されていたところが非常に印象的でした。

その上で、前提として多世代との共生は「目的」ではなく、気がついたらこうなっていたという「結果」あるいは「状態」であるというお話がありました。
世代とはひとつの属性に過ぎず、多様な属性を持つということはそれぞれの個性を持つということにつながるということ、一人ひとりの個性を認め受け容れることの「結果」として世代を含む様々な属性にとらわれない「状態」が生まれることとし、これらの「状態」こそが「Diversity&Inclusion」であるというのです。
そうした状態を創り出すためには、まず自分自身が「Inclusive(人を受け容れる)」であることが大事であると、現在開催中のラグビーワールドカップの日本代表チームをダイバーシティの典型例として挙げられていました。

次に、Unconscious Bias からの解放が大事であるということで、家庭、職場、地方などさまざまなシチュエーションで感じた世代間ギャップを参加者全員で発表しました。

後半は、スピーカーの碇さんから、多世代と共に生きるために実践されている(つもりの)ことの共有がありました。年齢、立場など属性で接する態度を変えないこと、自分から声をかけること、相手の話に興味をもつこと、できるだけGiverでいること、等です。
その後、グループごとに、「自分から見て違いを感じるのはどんな人で、その人とうまくやっていくにはどうしたらよいか」を考え、全体でシェアしました。

参加者からは
・組織という場にいるとどうしても立場を気にしてしまう傾向にあるのでそこの部分をうまく取り払うことができるようにしていきたい
・健康でなければなにもできないので、運動と食べ物には今まで以上に気をつけなければならないと思った
・まずは属性に縛られない生き方を実践していきたい
という意見があがりました。

多世代と共に生きるには、自分自身が何事にも、誰に対してもフラットな状態を保ち続け、常に行動し続けることが大事であるということを再認識することができました。

属性という鎧を取り除いたとき、多様な背景をもつ人たちと有意義な時間を共有し共生することが、自身の生きがいにもつながるのではないかということを、スピーカーの碇さんのお話や参加者の皆さんとの交流を通して感じることができました。
皆様、ありがとうございました。

GEWEL正会員 眞島 かな子 (Kanako Mashima)

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