誰も取り残さないインクルーシブ教育について考えよう

8月30日(金)にNWECの「男女共同参画推進フォーラム」で「誰もとりのこさないインクルーシブ教育について考えよう」というテーマでワークショップをいたしました(フォーラムは29~31日に開催)。

当日は、全国各地から17名の方がお越しくださいました。

 

GEWEL正会員の眞島が、第1部『D&Iの概念と教育におけるダイバーシティ&インクルージョン』、第2部『教育現場の現状とこれから』、という二部構成で講演した後、参加者に「理想とする学校とはどういう学校か」を模造紙に書き出していただきました。

 

<第1部 D&Iの概念と教育におけるダイバーシティ&インクルージョン>

第1部では、ダイバーシティ、インクルージョンの定義を説明し、世界では排除(エクスクルージョン)→分離→統合→包括(インクルージョン)と教育システムが変化していったということを日本の時代背景に沿ってみていきました。
また、ユネスコが提唱しているインクルーシブ教育と日本の文科省が発表しているインクルーシブ教育には認識の違いがあるのではないか、ということをお話しいたしました。

 

第2部に入る前の10分休憩を利用して、2019年5月に国立市で開催された「国立市みんなの学校市民プロジェクト」というイベントで元大空小学校長・木村泰子先生を囲む座談会の様子を放映しました。

 

<第2部 教育現場の現状とこれから>

第2部では「教育現場の現状」と題して、日本の現状における通常級、特別支援学級、特別支援学校、通級の位置づけと、各教育現場の所属人数の推移と困りごとを事例を交えて話をしました。
一方で、すでに公立の学校でも独自の取り組みをし、開かれた学校づくりを目指して活動している学校や団体の事例をあげ、最後に参加者間で「理想とする学校」とはどういう学校かを考えてみました。

 

参加者の方からは、以下のような感想が寄せられました。
・日頃の情報不足が自覚できた。
・地域によって、学校によって取り組みが違うということが問題だ。
・学校の取り組みを考えて、今後の仕事に役立てたいと思う。
・インクルーシブで多数の人とともに学べたことが「めいわく」ではない。「こまる」子どもの心をキャッチしたい。
・学校とのかかわりを強めたい。
・この短い時間の中ではまだ変化はわからないが、これからの考えのポイントになったと思う。

 

当日はお足元の悪い中、また平日昼間という動きにくい時間帯にお越しいただきありがとうございました。
おかげさまで全国各地からお集まりいただき、年齢層も様々でまさにダイバーシティを感じました。

GEWEL正会員 眞島かな子

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