ワーキングマザーが小1の壁を突破する!(3)

夏休みの壁。
お母さん悶絶?
いえ、XXXXXをやめれば、もっとみんなが楽しめます!

 

小学1年生の夏休み、ネット検索の結果はワーキングマザーの悲鳴に満ちています。

・宿題が多い
・行事の世話が大変
・学童はお弁当を持って行かせるのが大変
・体調に気を付けないと、会社を休む羽目になる
・実家に帰るのも旅行に出かけるのも大変
・そもそもなぜこんなに休みが長いの?
・休みを過ごすと、これが子育て罰ゲームかと思う

でも、その本音はどうでしょうか。こんなに面倒なことがたくさんあっても、初めての小学校での夏休みを終わってみると、「意外と楽しい」というWMも多いのです。

 

WMの楽しい夏休み、カギはスケジュール管理

夏休み、日ごろの仕事で培った「スケジュール管理力」を生かしてママも楽しい夏休みにしませんか?低学年の夏休みは、お子さん主導では乗り切るのが難しいでしょう。しっかりしたお子さんでも「子供に任せておいた」ことが、結局二学期の皆さんの宿題になってしまう、ということがよくあります。学習・生活態度、課題に向き合うことが学校から期待されているのはむしろ親御さんです。ここは割り切って、親が手伝い、おぜん立てをして、子供を走らせる、くらいでよいので、ママ主導でスケジュールを立ててみませんか?

 

WMのスケジューリング実践編

その1.全体像を見渡す
夏休みのスケジュール、もう立てましたか?行事以外はあまりたっていない、というママが大半かもしれませんね。でも夏休み前の保護者会で、宿題の一覧が渡されると、自分の仕事と、子供のスケジュールの調整を否応なく迫られることになります。そう、公立の多くの小学校でもっとも宿題が多い学年は小学校1年生です。学校側も、学習習慣をつける訓練を親子でしてもらいたいので、こうした宿題を出します(私立ですとすこし違ったところがあるかもしれません)。宿題が判明した時が、夏休みのタスクの全体像が見渡せるとき、といえます。

その2.子供と何をするか、明確な目標を持つ
あまりの宿題の多さに途方にくれる暇はあまりありません。まずお勧めは目標を立てることです。
「子供のためになることって、学習・運動・文化活動・家事なんかを一緒にできた時くらい。その他のもろもろ、本当にうちのこのため?と考えて優先順位とタイムスケジュールを見直すと、かなり時間を捻出できるし、思った通りのことができる。」
その通りですね。ここでコツは、実現でき、結果が見えやすいことにフォーカスし、的を絞ることです。子供に日記を書かせてみたら、あまりにもあれもこれもと欲張りすぎて、肝心の旅行で何をしたか忘れられた、なんて話はよく聞きます。欲張らなくてよいのです。

字をきれいに書かせたいですか?旅行について作文を長く書かせてみたいですか?繰り上がり繰り下がりの基礎をじっくりやりますか?水泳ですか?早寝早起きですか?「夏休みが終わったらこう変わった」という達成ポイント1-2個を持っておき、デイリータスクに細分化すると、スケジュールが立てやすくなります。

ところで、苦手分野の洗い出し→デイリータスク化・ルーチン化による学習は、高学年にも効きます。毎日これをやった、ということが一年生のお子さんには大きな自信にもなります。WMは日ごろ勉強に目が届かない、という声も聞きますが、名誉挽回は夏休み、特に低学年の間は少しの努力だけで可能です。どれをやればいいかは、担任の先生に聞いてしまうのもいいでしょう。

その3.宿題は1点豪華主義。メインディッシュを1つ決める。
全部を全力でこなしますか?それもちがいますね。難関といわれる一行日記、思い切って、「今日のひとこと」日記にしても怒られたりしません。どうしても無理、ということで食べたものの記録を付けたお子さんがいましたね。考えてもみてください。一行でものごとを要約する力、どの大人にもありますか?

お子さんが得意・誰かに褒められそう、等々の理由で「これは!」と思うもの一つだけで宿題は大丈夫。工作・自由研究・作文、、、すべてを全力投球、にしてしまうと大変です。メインディッシュは1つ、あとは「手は付けた」「ここまででいいや」で結構です。

その4.ママの楽しみを入れる。行事・旅行もママ本位で行きましょう。
この原稿をお読みいただいているときには、夏休みキャンプや行事は締め切っているものも多いかもしれません。でも、「子供向けに仕立てる」のは、十分間にあいます。お母さんの楽しめることに子供を引き込んじゃいましょう。その行事や旅行と作文・自由研究・日記を抱き合わせにして、「はい、宿題一丁上がり」は、非常にお得です。コンサートやフェスも楽しい音楽の学習の場です。ママ本位、といえばお手伝いも立派に作文のネタになります。手伝いどころか、足を引っ張られるわよ!というケースも多くありますが、自由研究と抱き合わせならどうでしょう。「ホットケーキを焼きました。手順はこれこれです」「ごみを分別しました。ルールに合わせて出してみました」1年生はこれでも立派にはなまるですね。2年生でもかなり立派なほうだと思います。

その5.本当に大事なことは夏休みにできるだけ済ませましょう。
この小1の壁シリーズは、発達障害の問題も少し深く考えるようにしています。この目線で夏休みを考えると、子供が時間の自由が利く間に子供を観察すること、そして、医療機関に相談を入れやすい時期だと思います。夏休みにすぐ相談・受診、ということが現実的でない地域も多くありますが、相談・受診を予約すると「お子さんの様子をまとめておいてください」との指示がある医療機関・相談機関もあります。ゆっくり対応するための夏休みであっていいと思います。

三者面談のイラスト(男子小学生)また、発達障害の対応を念頭に入れた担任面談・スクールカウンセラー面談も夏休み中受け付けてくれる学校があります。一度、話してみませんか?ひょっとすると、宿題そのものを減らす提案を通してくれるかもしれません。発達の状況は小学校1年生ですとかなり個人差があることが実情です。宿題の多さに、子供が圧倒されて鉛筆を持つことさえ嫌がる状況、これは本末転倒だとわかってくれます。本当に大事なことのスケジュールを入れ、片付けた後で宿題、でもたいてい遅くないです。

 

ママは優先順位1番!ママの元気を回復することは重要課題

ぐったりママ向けの夏休みもあっていいですね。すこし長めの休養期間を設けるのも、家事サービスの新しい業者さんを開拓するのも、夏休みの間にしておきたいことですね。家事サービスはお盆のあたりですと予約が集中、ということもありますが、その他の期間でしたら、通常とあまり変わらないようです。お試し利用をやっておくことも有益な夏休みの使い方です。

持病のケアのための受診、予定入院、静養と、心身のケアにお子さんと親御さんが時間を使う夏休みもとても有意義です。健康は最重要課題です。つい学習や運動ということに夏休みはフォーカスしがちですが、それ以前に健康や親子の生活の状態を向上させる休みでありたいものです。よいか悪いかは別として、一番日本で働いているのは働くお母さん。夏休み期間にお休みが取りにくい業種は少しずれて、とは思いますが、ママの休養期間を確保したいものです。

 

子供のためにすることは、本当に子供のため?

皆さん、子供関係の行事・習い事の世話、PTA。。。「子供のため」とおっしゃいます。ここに問題があるのではないでしょうか。かなり思いつめた低学年WMが、高学年WMから言われて衝撃を受けること。「親が楽でいい」「あたしが楽しいからまあいいか」。額にしわを寄せて「子供をずっと夏休み預けるなんてかわいそう」と言い続けますか?「あたしが楽でよかったわ!」と気づきますか?ママが心からゆっくり休めた。そういうときのパパやお子さん、にこにこしていませんか?

気持ちが楽になる「夏休みだからいいじゃない」
そして、「うまくいかなかったなー」「こんなはずでは。。。」といったことが多発するのも夏休み。行事の途中に突然の夕立で宿題計画が。。。そんなこともあります。万全の計画を練ったとしても、うまくいかなければ、それは暑さのせいとでも言ってしまいましょう。それと、パパやご実家のお手伝いも多めにお願いできるのが夏休みです。

 

夏休みの壁まとめ

保育園であれもこれも面倒を見てもらっていた親子が、もう少し自立を迫られる環境ではじめて達成感を持てる機会が夏休みです。また、育ち方の個性がはっきりし始めるのも夏休み。ママがゆっくり休む時間をとりやすい時でもあります。あれもこれもと欲張りすぎること、完璧主義、そして世の中から期待されることをしよう、などと思い込むことはやめて、ママが自由にデザインしてみてください。

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