GEWELとわたし(石田映子)

NPO法人GEWELは2003年の設立以降、ダイバーシティ&インクルージョンを中心に、多くのひとに影響を与えてきました。GEWELと関わったことをきっかけに、新しい何かを起こしてきた「コトおこし」の例を紹介していきます。

File12:石田映子(イシダエイコ)

日本ジョブ・クラフティング代表

Q: あなたを掛け算で表現すると?
男性社会 x 母 x セルフマネジメント

社会人になってから、ずっと男性9割の世界で仕事をしてきました。コミュニケーションに苦労し、人ともぶつかり合いながら、一つ一つ、困難を乗り越えてきたように感じています。そして、母親となった瞬間から、自分の中の価値観が180度変わってしまったことに戸惑い、違う種類の壁にぶつかりました。育児に悩み、時短勤務での働き方に悩み、自分のアイデンティティを見失い、それを取り戻そうともがく日々。周りの人達に支えられ、そんな凸凹の精神状態の自分を、どうにかセルフマネジメントできるようになってきました。

 

Q: GEWEL との出会い
前々職からのご縁

前々職時代のご縁から、GEWELのイベントに参加するようになりました。オープンフォーラムに参加し、新たな気づきや視点をいただき、自分の行動や将来について考えるきっかけもいただきました。また、独身時代の価値観、母親となってからの価値観とがらりと変わってしまった私は、自分の内面にもダイバーシティを抱え、揺らぎながら過ごしています。そんな自分も、それでいいと考えられるようになったのは、GEWELでの学びのおかげです。

 

Q. 具体的な転機やその後に訪れた変化は?
大企業からベンチャーへの転職

働き方を見直したい思いが強くなったのは、時短勤務を経験したことが大きく影響しています。仕事は続けたい。けれど、限られた時間で仕事をするなら、もっとやりたい仕事に挑戦しようと考え、思い切って、全く業種が異なるベンチャーに転職し、未経験な職種に挑戦したら、大企業がいかにモノカルチャーであったことを思い知らされました。自分の常識は、他人の常識と同じとは限らないし、仕事に求めるものも、大企業で働く人とベンチャーで働く人とは全く異なることを目の当たりにしました。大企業で働いているだけでは、気づかなかった多くの視点。これを、大企業で働く人たちに伝えたら、仕事への取り組み方が変わるのではないか。それを事業化したいと思うようになりました。

 

Q. 今どんなコトを起こしていますか?
フリーランスでの仕事に挑戦

まだ立ち上げたばかりですが、会社員が、自分の仕事にもっとやりがいを感じ、受け身ではなく仕事を楽しく「創る」ためにフォーカスすることや、発想の転換などをお伝えしていきたいと考えています。お給料や福利厚生などの制度で、仕事に対する意欲が引き出されることもありますが、もし、それらが自分の思い通りでなかったら、一気にダウンしてしまいます。そうではなくて、自分の内側から、意欲は自家発電できること、それができれば意欲は持続可能な状態になるし、たとえ低迷したとしても、自分で回復させることができるようになります。自分をいい状態に保つための、セルフマネジメントの一つの方法として、「ジョブ・クラフティング」の考え方が浸透したらいいなと思っています。

 

Q. これから起こしたいコトは?
人と本音で向き合う

本音とタテマエを使い分けよ、と言われたことはありませんか?時と場合によっては、必要なこともあるでしょう。けれど私は、何を気にして「タテマエ」を使うのか、その時の「本音」は何なのか、自覚できている状態がとても大切だと考えています。本音を隠し続けるから、苦しくなり、心や体に悲鳴となって表れてくると思うからです。これからは心をもっと大切に生きていい時代になります。だからこそ、私は自分の本音だけでなく、関わる人達の本音にしっかり向き合っていきたいと思います。

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