9月13日、WHI(Women’s Health Initiative)企業コンソーシアム発足のシンポジウムが開催され、企業コンソーシアムプロデューサーとして参画している、GEWEL副代表理事の小嶋美代子がご挨拶させていただきました。
女性の多様性に配慮した健康推進の意義について語る、経済界のリーダーの方々の理論的かつバリタリティ溢れる発言に約300名の参加者は熱心に耳を傾けていました。
野田聖子総務大臣(女性活躍大臣/ 内閣府特命担当大臣)からは、「これまで男性中心だった職場社会に、女性を共に働く仲間として受け入れていくのであれば、身体の違いを理解する必要がある。男性と同じように働けなければ、企業で女性が生き残れないような労働環境は、女性の健康被害や人為的な不妊などの現象を創り出している。女性が健康で頑張れることは様々なポテンシャルを持っており、成長戦略の一丁目一番地である。しっかりと女性の健康を確保できるような企業体の在り方・日本の在り方について議論をして頂ければと思う。その期待に沿えるよう政府も走っていきたい」と熱い想いのこもった祝辞のご挨拶がありました。
続いて、小嶋プロデューサーから、企業が女性の健康推進に取り組むべき3つの背景について説明させていただき、「企業が、多様な個人のQOLを応援していく時が来た。それは必ず、経済が発展するための成果や風土となって返ってくる。それを信じて、一人一人がお互いを理解しようとすることがスタート時点である。」とし、「解のないテーマなので、一緒に考えていきたいし、皆様の力を貸して頂きたい」と女性の健康推進の実現に向けて、企業や個人と共有していきたいマインドについて添え、熱く語りかけました
*挨拶全文はこちら(https://ameblo.jp/ourshare345/entry-12310572290.html)
その後、日本医療政策機構代表理事の黒川清氏から、「日本の女性の健康施策の展望」題して、企業が女性の健康推進に取りくむ必要性について、社会的・歴史的と共に、ご自身の経験を交えた丁寧で具体的な説明があり、「憲法では男女同権となっているが社会制度はそうなっておらず、男女共に生き苦しさを感じている。本当の男女同権を目指していくべきだろう」と、女性活躍は、男性の生き辛さの軽減につながることを示されていました。
後半は、経済界リーダーセッションや人事リーダーズトークを通して、企業の現場での実態や課題について共有しました。また、大学生インターンの活動報告では、男女共に女性の健康を自分事として捉え、周囲に働きかけてきた取り組みの成果について報告がありました。性差を理解し合おうとするプロセスの中で生じた葛藤や戸惑いについて、率直な感想をまっすぐに伝える姿は、とても頼もしく印象的でした。
11月5日には、女性の健康推進イニシアティブ公開勉強会「女性からだ会議」が開催される予定です。
GEWELも、スピーカーズトークのメンバーとして出席させていただき、引き続き、
働く女性のWellbeing をサポートして参ります。
複数メディアにも掲載されました。
http://gewel.org/2017/09/18/media005/