GEWELとわたし(宮本園え)

NPO法人GEWELは2003年の設立以降、ダイバーシティ&インクルージョンを中心に、多くのひとに影響を与えてきました。GEWELと関わったことをきっかけに、新しい何かを起こしてきた「コトおこし」の例を紹介していきます。

File07:宮本園え

マインドシフトライフ株式会社代表取締役

Q. あなたを掛け算で表現すると?
人×コト×楽脳×スペース×マインド・シフト

茨城県生まれ。つくば市在住。社会人スタートは教員でした。その後も会社の人事で採用や社員教育など、人と関わることに長く携わっています。
そして、年を重ねるにつれ、モノよりもコト、特に楽しいコトに価値を感じるようになってきました。脳は、楽しい時の方が、その能力を発揮すると言われています。もともと私は、辛いこと・悲しいことを、いつまでも覚えていられない才能に長けていると自負しています。そんな楽脳視点で、マインドをシフトすることを、日々実践しています。

Q. GEWELとの出会いは?
Ethics (企業倫理)の担当となったこと

代表の村松さんと、前職が同じ会社で,  茨城のサイトでEthics (企業倫理)の担当でした。
当時、ETHICS MGRの村松さんとご一緒させていただくことが多く、退職後村松さんがGEWEL代表になり、お声がけいただいたことがきっかけです。茨城の田舎暮らしをしていると、そういった口コミでのご紹介がないと、なかなか出会えなかったと感じています。

Q. 具体的な転機やその後に訪れた変化は?
GEWELの活動を通じキャリアを模索する女性たちに出会い、会社設立

私は前職で、人事部におり、採用、社員教育、企業倫理教育などに携わっていました。
その後、企業の中からではなく、外から、人を支援することがしたいと感じて、2009年に独立して、個人事業主として企業研修・個人向けコーチングなどをおこなっていました。

そんな時、GEWELの活動をお手伝いする機会をいただき女性の先輩方のご活躍の様子を間近で拝見し、また、若い世代でも、キャリアについて模索している人たちなどが集い、意識の高い会話が交わされるのを見て、とても刺激を受けました。企業人としての経験年数はありましたが、自分は、なんと、何も考えずに過ごしてきた時間が多かったことか!と反省もしました。

そして、今年2月に、法人化に踏み切りました。それは、自分なりの覚悟です。今までも、もちろん一生懸命やってきたつもりですが、私の中で法人にする、ということは、ある意味、とても大きな覚悟でした。そして何より、50代になってからでも遅くはない!と思わせてくれたのは、GEWELに関わらせていただいたことが大きいと感じています。

Q. 今どんなコトを起こしていますか?
思いを実現する場の提供

オフィスをレンタルスペースとして、シェアすることを始めました。

2018年8月に、つくば市内のテナントの1室を借りました。自分のオフィス兼セミナールームとすることが目的です。でも、いざ、準備を進めてみたら、思いの外、素敵なスペースに仕上がりました。(笑)これまで、私が、あちこちのセミナールームや研修室をお借りしながら講座を開催してきた中で、「こんなのがあったらいいのに」とか、「こうなっていたらいいのに」という、あれこれを、思い切り詰め込んだ小さいお部屋です。そこを、レンタルスペースとして、貸し出すことを始めました。

すると、過去の私のような、女性起業家のみなさんに、とても気に入っていただけて、まだオープン2ヶ月ですが、定期ユーザーさんが増えてきて、中には、この場所がいい!と気に入って、他を解約して、こちらにいてくださる方もいらっしゃいます。

私が、何らかの成功例を示すことができれば、そんな起業したての女性たちの励みにもなれると信じています。

 

Q. これから起こしたいコトは?
 つくば発信!D&Iから生まれるアイデア

このレンタルスペースを、意識レベルの高い人たちのコミュニテイにしたいと思っています。部屋には、スマートロックを設置したので、登録した人は、無人でも部屋の解錠ができます。利用時間も朝の7時から22時までを、貸切で、3時間枠ごとにお使いいただくようにしました。そのおかげで、いろいろな業種、性別、年齢問わず、この場所でなにかしらの会議だったり、ワークショップが開催したりされるわけです。そんなメンバーさんとの接点を持つような場を作って、それぞれのビジネスが発展するようなコミュニテイを作りたいと思っています。世の中には、いろいろな異業種交流会がありますが、この場に集う人たちの、発展的なコミュニテイです。共通点は、この場所を気に入って使ってくださっているということ。

ここは、いわゆる、よくある貸し会議室よりも、設備を充実させました。一見さんはお受けせず、定期的に使ってくださる方をメンバー登録させていただいているので、少なくとも、気に入って定期的にご利用いただくことになっています。

そして、単なる異業種交流会ではなく、世代・性別・業種の違う人たちが、それぞれ刺激しあって、新しい化学変化を起こす。それを、つくば発信ですることができたらいいなぁと、思っています。
これからの時代、大抵のことは、AIに変わっていくでしょう。人と人との関わり方も、大きく変わりつつあります。だからこそ、オフラインでのコミュニテイは、強くなっていくような気もするのです。

そんなことの一助になりたいと思っています。

 

調査報告会 「リーダーシップの性差とジェンダー・バイアス調査から見えてきたこと」

NPO法人GEWEL/一般社団法人経営倫理実践研究センター 共同主催
調査研究中間報告会

「リーダーシップの性差とジェンダー・バイアス調査から見えてきたこと」

女性活躍推進のひとつの象徴である管理職登用において、日本は先進諸国中で大きな後れをとっています。

その背景にはどんな要因があるのでしょうか?

実際のところ、リーダーシップに性差はあるのでしょうか。

リーダーシップの性差に、ジェンダー・バイアスは関係しているのでしょうか。

また、企業で行う女性活躍推進施策にはどのような効果があるのでしょうか。

こうした実態やその背景を明らかにするため、文部科学省の科学研究費を得て、2017年度から4年間かけて行われている調査研究があります(研究者代表;淑徳大学教授・野村浩子)。
2018年の夏に実施した定量調査では、上場企業25社2500名を超える方々にご協力をいただき、興味深い分析結果が得られました。

 

このたび、ここまでの研究成果の中間報告会を開催します。

■分析結果の報告内容
◇組織リーダーは、望ましさの程度が似ている男性向きで、女性はふさわしくないというジェンダー・バイアスがある
◇女性のほうが、各階層ともジェンダー・バイアスが強い
◇リーダー意欲に男女差はない。昇進希望役職の高低によって差が開く
◇リーダーシップ・スタイルは、どの階層でも男女差はない
◇計画的に女性管理職育成を行う企業ほど、ジェンダー・バイアスが低い

結果の報告後は、参加者の皆さんとのディスカッションも予定しています。
どうぞお気軽にご参加ください。
日 時:2018年12月5日(水)10:00ー12:00
会 場:BERC会議室 東京都港区赤坂1-1-12明産溜池ビル8階
定 員:50名(先着順ですが、会員を優先させていただきます)
参加費:無料
申込み:こちらから(http://www.berc.gr.jp/modules/event/event.php?eid=24)
(共同主催のBERCさまページにリンクします)

 

■報告者:淑徳大学教授・野村浩子先生、目白大学客員研究員・川崎昌先生

【報告者プロフィール】
野村浩子(ジャーナリスト・淑徳大学教授)
62年生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒業後、就職情報会社ユー・ピー・ユーを経て、日経ホーム出版社(現日経BP社)発行のビジネスマン向け月刊誌「日経アントロポス」の創刊チームに加わる。働く女性向け月刊誌、日経WOMAN編集長、日本初の女性リーダー向け雑誌「日経EW」編集長、日本経済新聞社・編集委員などを経て、2014年4月から、現職。財務省・財政投融資審議会、文部科学省・日本ユネスコ国内委員会など政府・自治体の各種委員会委員も務める。著書に「女性に伝えたい 未来が変わる働き方」(KADOKAWA刊)、「定年が見えてきた女性たちへ」(WAVE出版社)、「働く女性の24時間」(日本経済新聞社刊)

川崎 昌(リサーチャー・目白大学客員研究員)
大学卒業後、市場調査会社勤務を経て、EAPサービスを提供するプロバイダーで、相談室カウンセラー・組織人事コンサルタントとして勤務後に独立。企業の組織開発・人材開発の業務に携わりながら、社会人大学院生として質問紙調査・実験に基づく解析と設計をテーマとした研究に取り組み、博士(経営学)の学位を取得。現在、目白大学経営学部経営学科 客員研究員、株式会社シード・プランニング 客員研究員、組織人事コンサルタントとして活動中。
http://researchmap.jp/sho-kawasaki/

 

自分も周りも健康に自分らしくくらせるキャリア形成とは レポート

賛助会員 眞島かな子

2018年11月5日、GEWEL D&I交流会「自分も周りも健康に自分らしくくらせるキャリア形成とは」が開催されました。

スピーカーはGEWEL正会員の宮田祐子さんです。

冒頭、各自、「どれくらい自分が健康と思うか」を挙手であらわし、その理由をテーブルごとに自己紹介を兼ねてシェアしました。また、「well-being=けんこう」という観点から、「けんこう」とは、「こころ」「からだ」「社会≒人間関係」の三者がうまく絡み合うことで高水準を維持でき、何か一つでもかけてしまうと、全体的にバランスが崩れてしまうという説明を受けました。

 

次に、実際に、ウェルネス度チェックというシートを使ってセルフチェックを行い、その中で特に気になった項目をテーブルごとに話し合いました。

ここで、一旦、視点を個人から組織・社会へと移していきます。

健全な組織・社会を築き上げるためには、「健康で、長く働く」ということが重要となり、D&IとWell-beingとの関係性につながっていくという説明がありました。

 

次に、ストレスについて考えていきます。

ストレスの個人的要素として大きく3つのストレス反応としてあらわれます。自分が抱えがちなストレスを、ストレス気質チェックリストや情緒的支援認知チェックリストでセルフチェックし、特性のある気質を持っている人向けの対処法やセルフケアメッセージをいただきました。

 

最後の30分は、交流の場ということで、前半おこなったウェルネス度チェックの中からアンケートの結果、特に関心度の高かったものをピックアップして、項目ごとに集まり、途中シャッフルしながら意見交換をしました。

私自身は、ロースコアだった「社会」について意見交換をしました。今までの私は「社会」問題をメディアで広く浅く取り上げていただけ、という受け身の状態だけでしたが、意見交換をしていくうちに自分から積極的に地域社会とかかわるということも必要だということに気づかされました。

「健康」という言葉の定義と重要性を再確認することができた、非常に有意義な時間でした。